Phantoms in the Brain

日々関心のある事を綴っていきます

寛解へのアプローチ〜双極性障害編

僕は現在、双極性障害適応障害、軽いADHDと診断されている。長い間、メンタル状態の乱高下が激しく、職場に適応できていなかった。ADHDについては以前の投稿で触れた通りだ。概ね正しい診断だと思っている。

 

今はエビリファイコンサータリボトリールといった薬を処方してもらっており、薬を飲んでいる限り症状は落ち着いている。幸い、副作用はまったく出ていない。

 

症状の安定に薬は欠かせない。しかし、薬はあくまで対処療法であり、寛解するには多様なアプローチが必要不可欠だ。今回は、過去に整理した資料(会社に提出したものなので、当たり障りないものだが)を交えながら、自己分析とそれに合わせた僕なりの寛解を目指した取り組みを紹介したいと思う。


 「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という有名な孫子の故事がある。自己を正しく認識することの大切さはあらゆる事に通ずる。就職活動などは顕著な例だが、精神疾患の治療も例外ではない。

 

 ■気分の波の理解と制御を試みる

双極性障害の場合、気分の波を理解し制御できるようにする事は非常に重要だ。

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過去を振り返り、気分の波と関連しそうなエピソードを整理する。過去を振り返るのは辛さを伴うが一度やった方が良い。新しい発見があったりする。

 

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躁の引き金は一見分かり辛い事が多い。注意して振り返る必須がある。なお、ここには書いてないが、自己判断で断薬すると必ず躁になった。

 

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うつの引き金は辛さを伴うので把握が容易であることが多い。双極性障害特有の例としては、躁後の反動が挙げられる。

 

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 9つの観点から波の初期シグナルを洗い出している。見れば当然と思われる内容だが、整理しておくことは大切だ。初期シグナルが出たら、上のスライドに記載した悪化させる行動をとらず、必ず周囲に報告・相談すること。サイクルがちゃんと働けば、未然に防げる事も出てくる。

 

■ストレス要因を整理する

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 ストレスは精神疾患の一番の敵だ、これを整理する事は、孫子の言うところの”彼”を知る事に該当する。細かく挙げるときりが無いので、重要なものを5,6個書いておくと良い。後ほどこれを代表的な認知の歪みに分類し深掘りする。

 

寛解への取り組み全体像

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 具体的にどう取り組んでいくかの全体像だ。僕は以下の4層に取り組みを分類した。

  1. 薬物療法による改善」
  2. 「生活習慣の改善」
  3. 「ストレスの改善」
  4. 「生活リズムのモニタリングと改善」

それぞれの層について以下で詳細を書きたいと思う。

 

薬物療法による改善

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 冒頭でも触れたが、症状の安定に薬は欠かせない。自己判断で減薬、断薬、ODをしないことは大切だ。僕は自己判断による断薬で躁になり、周りに大迷惑をかけた事が何度かある。

 

■生活習慣の改善

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 疎かにしがちだが、基本的な生活習慣、特に睡眠のサイクルと質、三食しっかり食事とることはメンタルの安定に繋がる。

 

■ストレスの改善

ストレスの改善は、鬱や双極性障害の患者にとって、一番重要でいて難しいテーマだと思う。僕は「認知の歪みの改善」と「自己表現の歪みの改善」を重点的に取り組んでいる。

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 上で整理したストレスを代表的な認知の歪みに切り分けている。認知の歪みとは、「誇張的で非合理的な思考」を指し、精神疾患の永続化の一因と言われている。僕の場合、

  • 「極端な一般化」
  • 「感情的な決め付け」
  • 「部分的な焦点付け」
  • 「自分で実現してしまう否定的な予想」

などが顕著だった。これをコラム法と呼ばれる認知療法の手法で掘り下げていく。コラム法に関しては説明が難しいため一旦割愛する(後日加筆修予定)

最後に紹介している『こころが晴れるノート』にわかりやすく記載されているので、気になる方は読んでみては如何だろうか。

 

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 ストレスの原因の上位に、他者とのコミュニケーションが挙げられる事は多い。適切な自己表現が出来ているか、適切なコミュニケーションが取れているかは特にストレスに直結する。僕の場合は、相手によってムラがあり、難しいが改善の必要性がある。

 

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東大式エゴグラムという性格検査がある。入社試験などにも使われる割りとポピュラーなものだ。僕の場合、FCと呼ばれる自由奔放さが低かった。低いポイントを伸ばす取り組み(旅行、食べ歩き、スポーツ)が有効と言われている。 

 

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 OSI職業ストレス検査というメンタルヘルス対策用アセスメント・ツールがある。多様な尺度からその人のストレス状況がモニタリングできる仕組みになっている。僕の場合、ソーシャルサポート尺度が著しく低い。人を頼るのが苦手なのだが、出来るだけ心を開いて相談する相手を増やすことが重要になってくる。

 

■生活リズムのモニタリングと改善

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 日々の生活リズムを大まかにでも良いので記録し、振り返り、問題があれば修正するというサイクルを回す。これは、他の取り組みへのフィードバックにも役立つ。一時期流行ったレコーディングダイエットに通じるものがある。

 

■まとめ

一口に双極性障害と言っても、その発症原因は人それぞれあり、それに合ったアプローチが必要になると考えている。僕の場合、ストレスからの鬱が主因で、その後に薬による躁転がきた。そのため、ストレス対策と波制御の取り組みに重点を置いている。

双極性障害編と題しているが、ストレス対策で書いた取り組みはなどは一般的な鬱患者にも当てはまるかなと思う。

走り書きになったが、この記事を読む事で、何かしら新しい気づきに繋がれば幸いだ。

 

最後に当時読んだ書籍を紹介しておく

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 お勧めは以下の2冊。

バイポーラー(双極性障害)ワークブック―気分の変動をコントロールする方法

バイポーラー(双極性障害)ワークブック―気分の変動をコントロールする方法

 
こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳

こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳

 

 その他読んだ本

躁うつ病はここまでわかった

躁うつ病とつきあう

うつ病新時代―双極2型障害という病 (精神科医からのメッセージ)

森田療法 (講談社現代新書)

食事を変えれば「うつ」は治る―特効献立とドリンクレシピで症状が改善!

医者にウツは治せない (光文社新書)

間違いだらけのメンタルヘルス : 「心」が病気になる前に、打つ手はないのか

うつと不安の認知療法練習帳

うつと不安の認知療法練習帳ガイドブック

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図解 自分の気持ちをきちんと「伝える」技術―人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ